高田郁 あきない正傳 金と銀
TVドラマでみをつくし料理帖を見た後に、ちょっと面白そうだからと小説を全部読んだ後、高田郁氏の他の作品もと思って読み始めたのが「あきない正傳」。
始まりがちょっと暗いのと途中途中で無理難題、悲しい出来事や不幸が入り混じって、あ~あ・・・と思う事もありながら、次作を楽しみにしていたんですが、先日第7作目が発売になり、どんな内容になっているのかなぁ~なんて楽しみにしつつ、また不幸が襲って来やしないかなど、ちょっとだけドキドキしながら読んでました。
- あきない世傳 金と銀(1) 源流篇
- あきない世傳 金と銀(2) 早瀬篇
- あきない世傳 金と銀(3) 奔流篇
- あきない世傳 金と銀(4) 貫流篇
- あきない世傳 金と銀(5) 転流篇
- あきない世傳 金と銀(6) 本流篇
- あきない世傳 金と銀(7) 碧流篇 ←今ここ
順調に商いが進みだしています。
時代は「工夫」と「知恵」を凝らせばまだ誰もやったことがない事が出来るお江戸の時代。大阪と江戸の商売の違いに戸惑いながらも、売っての幸い、買ての幸いと、利益も出しつつお客さんの喜ぶ顔を見ることを信条とし、ここでしか出来ない商売を目指す呉服問屋の女将のお話です。
展開自体が一瞬、あっこれこうなるんちゃう?って想像できそうな流れになる所もあり、そしてたいてい無理難題が持ち上がるので、次作にそろそろ・・・なんて思いつつ。
「商売」とは・・・を考えさせられるのと、義理人情にほろっとくる作品でもあるので、ぜひ最後は晴れやかな気持ちになるような終わり方にして欲しい1作です。